- 「簿記って難しそう…」
- 「本当に自分の仕事に役立つのかな?」
そんな不安や疑問を持ちながらも、なかなか一歩を踏み出せないでいませんか?
実は簿記は、経理職だけでなく、営業や管理職、さらには起業を目指す方まで、多くの可能性を広げる“必須の武器”なんです。
今回は、簿記の基本から資格取得で得られる具体的なメリットまで、図解を使ってわかりやすく解説していきます。
【図解】3分でわかる!簿記の基本と仕組み
「簿記」という言葉を聞くと、
難しそう、複雑そう…
そんな印象を持つ人も多いのではありませんか!?
でも、心配いりません。

今回は簿記のイメージを図解を使って超シンプルに解説していきます。
簿記って一体何?初心者にもわかりやすく解説
簿記って実は、家計簿に似ている部分もあるんです。
一言でいうなら「お金の出入り」を記録して「お金の流れ」を可視化する方法。
ただ、お金の出入りを正確に把握するためにルールがあるんです。
文具店で商品を100万円分を仕入れて、それを120万円で販売したとします。
この取引を簿記では、
- 仕入れた時
-
「商品が増えた」「お金が減った」
- 販売した時
-
「お金が増えた」「商品が減った」「売上が立った」
といったように、体系的に記録していくんです。
図で表すと、


これなら20万円の利益が出たことが一目瞭然でわかりますよね!
今回は、仕訳の詳しい説明はしませんが、簿記での仕訳で覚えておきたいのは以下の3つ
- すべての取引は必ず二面性がある(増加と減少)
- 仕訳は「いつ・いくら・何が変動したか」を明確に記録する
- 最終的に企業の財務状況の把握が把握できる
「なぜ簿記が必要?」企業と簿記の切っても切れない関係
そんな面倒な記録が本当に必要なの?
そう思うかもしれませんね。
でも、簿記による記帳は企業にとって大切な「経営の羅針盤」なんです!
なぜかというと…
- 銀行からお金を借りたい時
-
「うちは儲かってます!」って言うだけじゃ誰も信用してくれませんよね?
- 税金の申告時
-
「だいたいこれくらい」では当然通用しません。
- 会社に投資してくれる人を探す時
-
利益を出せる企業でなければ当然、投資も出資もしてくれません。
つまり簿記は、会社の健康診断書のようなもの。
- 「この会社は健全に経営されているのか」
- 「ちゃんと利益は出ているのか」
といったことを、誰が見ても分かるようにする大切な役割を担っているんです。


先ほどの、文具店での仕入れと販売時の例で紹介した上記の図のように、
簿記は「取引」を「記録」して「財務諸表」にまとめていく、シンプルだけど大切な仕組み。
あなたが簿記を身に着ければ、ビジネスの世界がグッと身近に感じられるはずです。
簿記資格で広がる可能性!4つの具体的メリット
簿記資格を取得すると、思った以上にキャリアの幅が広がります。
「簿記=経理」ではなく、ビジネスパーソンとして活躍するためのパスポートといっても過言ではないです。
簿記は企業活動の「言語」とも呼ばれていています。
企業活動のすべてが「数字」として記録され、その数字を読み解くことで、経営判断や事業戦略の立案にも直結するんです。
では、実際に簿記資格を持っているとどんな可能性が広がるのか、4つのメリットを具体的に見ていきましょう!
メリット①
経営分析のプロフェッショナルになれる
- 「この会社は儲かっているの?」
- 「財務的に健全?」
といった疑問に、数字を見ながら答えられるようになります。
例えば、売上が伸びているのに利益が減っている…そんな時、どこに原因があるのかパッと分かるようになるんです。
経営者の右腕として、重要な経営判断をサポートできる存在にだってなれます。
メリット②
経理部門で即戦力として活躍できる
「経理の仕事、覚えるまで大変そう…」
って思いますよね。
でも、簿記資格があれば心配ご無用!
仕訳から決算書作成まで、基本的な流れは全て勉強済みです。
大企業・中小企業であっても仕訳の方法に大きな違いはありません。
特に日商簿記2級以上を持っていれば、大手企業の経理でも歓迎の場合が多いです!
メリット③
転職市場で重宝される資格に
転職を考えた時、簿記資格は強い味方になってくれます。
経理・財務部門はもちろんのこと、営業職や管理部門でも高く評価されるんです。
なぜなら、取引先の経営状態を把握したり、予算管理をしたりする時に、財務の知識が役立つからです。
メリット④
起業・独立時の最強の武器になる
- 「いつか自分のお店を持ちたい」
- 「フリーランスとして独立したい」
そんな夢を持っている方にとって、簿記知識は心強い味方です。
収支管理や資金繰り、税金の計算など、事業を継続させるために必要な知識が身についているので、経営の判断を自信を持って行えます。
まさに簿記資格は、ビジネスパーソンとしての総合力を高める切符なんです。
今やキャリアアップを目指すなら、持っていて当然の資格と言っていいです。
簿記は誰に必要?5つのケースで徹底解説
それでは、具体的にどんな人が簿記を学ぶべきなのか!?
5つのケースに分けて詳しく見ていきましょう。
ケース①
経理のプロを目指す人は必須
経理の仕事で簿記は欠かせません。
当たり前のように思えますが、実は簿記の知識があるだけでグンと実務で使える人材になれるんです。
毎日の取引を記録することはもちろん、決算書の作成まで、すべての業務の基礎になりますからね。
経理のプロを目指すなら、最低でも日商簿記2級レベルの知識は必要です。
でも心配いりません。
基礎からしっかり学べば、必ず身につく知識なんですよ。
ケース②
転職で有利な立場に立ちたい人
「転職を考えているけど、何か武器がほしいな」
と思っている方にもおすすめ。
実は転職市場では、簿記資格を持っているだけ評価が上がるんです。
意外なのは簿記で評価が上がるのは、経理や財務の部門だけじゃないということ。
営業職や管理職でも、「財務諸表が読める人」として重宝されます。
つまり、キャリアの可能性が大きく広がるわけですね。
ケース③
将来は起業したい人
「いつか自分でビジネスを始めたい!」
という夢がある方こそ、簿記の知識は必須です。
なぜなら、起業すると必ず直面するのが「お金の管理」だからです。
決算書の読み方が分かる、資金繰りの管理ができる。
簿記を身に着ければ、経営の重要な判断を自分自身で下せます。
コストを抑えながら、的確な経営判断ができる。
それが簿記を学ぶ大きなメリットなんです。
ケース④
ビジネスの全体像を理解したい人
- 「会社の仕組みをもっと理解したい」
という方にも、簿記はピッタリです。
なぜなら、簿記を学ぶと売上・費用・利益の関係が手に取るように分かるようになるからです。
数字を見るのが苦手な方でも大丈夫。
簿記を学ぶと、自然と会社の経営状態が読めるようになっていきます。
どんな部署で働いていても、これは大きな強みになりますよ。
ケース⑤
市場価値を高めたい人
- 「仕事でもっと活躍したい」
- 「収入を上げたい」
という方にも、簿記資格はおすすめです。
特に日商簿記検定は、多くの企業が認める価値ある資格。
資格を取得すれば、自分の市場価値を具体的にアピールできます。
キャリアアップを考えているなら、強力な武器になること間違いなしです。
簿記は、実は想像以上に多くの場面で役立つスキル。
自分の目標や将来のキャリアプランに合わせて、ぜひ検討してみてください。
今の仕事に活かすのも、将来への投資として学ぶのも、必ず価値ある選択になるはずです。
3大簿記検定を比較!あなたに合うのはどれ?
実は、簿記検定には3つの種類があるって知っていましたか?
多くの方は「簿記=日商簿記」というイメージを持っているかもしれませんが、実は目的に応じて選べる検定がほかにもあるんです。
ここでは、それぞれの特徴をくわしく解説していきますね。
最も知名度が高い「日商簿記検定」


※ 日本商工会議所Webサイトより引用
まず、間違いなく大本命なのが日商簿記検定です。
なぜかというと、企業の人事担当者からの評価が特に高く、転職や昇進で大きな武器になるからです。
「簿記の資格を持っていますか?」と聞かれたら、ほとんどの場合はこの日商簿記検定のことを指しているんです。
資格は1級から4級まであって、ほとんどの人は3級からスタート。
年に3回の試験がある現在はネット試験もありいつでも試験を受けられるので、自分のペースで学習を進められるのが魅力的。
受験料も3級なら2,850円とリーズナブル。
まずは3級で基礎をしっかり固めて、その後2級にチャレンジ…という流れが一般的です。
実務重視の「全経簿記検定」


※ 全国経理教育協会Webサイトより引用
続いて、実務寄りの内容が特徴的な全経簿記検定です。
日商簿記と比べると試験範囲が狭いので、合格への道のりは少し短めかもしれません。
「とにかく早く実務で使える知識が欲しい!」という方には、ピッタリの選択肢になりますよ。
上級から初級まで4つのレベルがあり、商業簿記・工業簿記・会計学の3分野に分かれています。
受験料は3級で1,500円とお手頃。
年4回試験があるので、学習計画も立てやすいですね。
学生メインの「全商簿記検定」


※ 全国商業高等学校協会Webサイトより引用
最後は、商業高校生の間で特に人気の全商簿記検定です。
学校の授業と連動した内容になっているので、高校生にとっては無理なく学習を進められる検定と言えます。
ただし、ここで重要なポイント。
この検定は主に高校生向けで、一般の社会人は受験できないんです。
高校生の方は、卒業までの取得を目指してみてはいかがでしょうか?
結論としては、一般的なビジネスシーンでの活用を考えるなら日商簿記検定がベスト。
すぐに実務で活かしたい方は全経簿記検定、高校生の方は全商簿記検定が向いています。
自分の目標や状況に合わせて、ぜひ最適な検定を選んでくださいね。
【保存版】簿記学習の気になる疑問を完全解決!
さて、ここからは簿記学習を始める際によく聞かれる疑問について、具体的に解説していきます。
「独学は無理なのでは?」「どのくらいの期間が必要?」など、気になることがたくさんありますよね。
順番に見ていきましょう。
【3分でわかる!簿記の基本と仕組み】まとめ
ここまで簿記について一緒に見てきましたが、いかがでしたか?
最初は「難しそう…」と思っていた方も、実は身近な存在だと感じていただけたのではないでしょうか。
最後にこの記事のポイントを振り返っておきましょう。
- 経営分析のプロフェッショナルへの成長
- 経理部門での即戦力としての活躍
- 転職市場での評価向上
- 起業・独立時の強力な武器
- 経理のプロを目指す人
- 転職を考えている人
- 将来起業したい人
- ビジネスの全体像を理解したい人
- 市場価値を高めたい人
簿記には3つの種類がある
- 日商簿記検定
- 最も知名度が高く、企業での評価も高い
- 年6回の試験機会
- 3級から始めるのがおすすめ
- 全経簿記検定
- 実務重視の内容
- 試験範囲が比較的狭い
- 受験料がリーズナブル
- 全商簿記検定
- 商業高校生向け
- 学校の授業と連動
- 一般社会人は受験不可
個人的な感覚ですが、迷ったら日商簿記を選べば間違いないです!
※企業などで簿記検定=日商簿記という認識だからです。



実は私も最初は簿記に苦手意識がありました。でも、学んでいくうちに、どんどん楽しくなってきたんです!
簿記資格は、きっとあなたのキャリアに新しい可能性を開いてくれるはず。
まずは日商簿記3級からチャレンジ!
一緒に、簿記の世界で新しい一歩を踏み出しましょう!


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